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試合まで時間がなくても大丈夫!弓道ですぐに的中率を上げるコツ
と教えられます。
つまり
「弓道は的に矢を当てることが目的ではない」
ということです。
しかしそうは言っても、試合は的中率が全て。
どんなに弓を引く動作がきれいでも、的中率が悪ければ負けになってしまいます。
そのため、試合を間近に控えている場合「すぐに的中率をあげる方法はないか」と考えてしまうもの。
そこで今回は、すぐに的中率を上げたい人のために的中率アップのコツを見ていきましょう。
的中率アップの基本は再現性を上げることだけど
では、的中率を上げるためにできることといえば何があるでしょうか。
答えは簡単。
的中率を上げるためには再現性を高めればいいのです。
毎回
- 同じタイミング
- 同じフォーム
で弓を引くことができれば、多少の誤差はあっても、ほぼ変わらない場所に矢は飛んでいきます。
そのため、的中率を高めるためにはフォームの修正に徹しよう...と言いたいところですが、この記事を見ている人のほとんどは、フォーム修正がどれだけ大変なことか身にしみて感じているはず。
でも大丈夫です。
実はフォーム修正以外にも、的中率を上げるためにできることはあります。
すぐにできる的中率アップのコツ
フォーム修正はなかなかうまくいかないことも多く、場合によっては余計に形が崩れてしまって、一気に的中率が落ちることもあります。
時間があれば、うまくいかなかったことも経験として、綺麗な方を作るために役立てることもできます。
しかし試合が近くなると、時間をかけて修正をしている暇はありません。
そこで、時間がない場合は次の様な形で的中率アップを狙いましょう。
狙いの変更
毎回
- 矢の飛び方に特徴がある場合、狙いを大幅にずらして
みましょう。
例えば、毎回的の右に矢が飛ぶ場合は、思い切って狙いを左に、下に飛ぶのであれば、思い切って狙いを上に変更します。
的中率が高くなるポイントを見つけたら、会の時に矢摺籐(やずりとう、弓の握りの上に巻きつけてある竹の部分)の、どの位置に的が見えるか見定めます。
そして、その部分に目印をつけたいところですが、弓道の試合では、シールなどで目印をつけた弓を使うことはできません。
しかし、矢摺籐にわずかに隙間を作る程度であれば、とがめられることはありません。
そのため、的が見える位置に合わせて爪などで隙間を作ると、試合でも的中率が高いところに合わせて的を狙うことができます。
弓力の強さを上げる
矢のスピードが上がると無駄なアーチを描かず、的にまっすぐ飛んでいく様になります。
つまり、会の時に狙った場所に飛んでいきやすくなり、的中率が上がるということですね。
弓道で簡単に矢のスピードを上げるには、
- 弓力を強い物に変える
という方法があります。
たった1キロ強さを上げただけでも、明らかに矢のスピードが上がったことを感じることができるでしょう。
ただし、一気に重さを上げすぎると今度は引分けや会が崩れてしまうため、一気に上げすぎないように注意が必要です。
弓力を強いものに変えてもフォームが崩れないようにするためには、それなりの筋力が必要です。
弓道に必要な筋力を鍛える方法はこちらをご覧ください。
離れの際に握りをぐっと押す
「矢のスピードを上げるには弓の重さを上げろというけど、今使っている弓の重さが限界」
という場合は、ちょっとしたテクニックで矢のスピードを上げることができます。
そのテクニックとは、
- 離れの際に弓を押す左手を軽く押す
というだけです。
たったこれだけでも、タイミングをうまく合わせることができれば、矢のスピードがぐっと上がり、狙った場所にまっすぐ矢が飛んでいきます。
会の際に右手をぐっとひねる
矢のスピードを高めるには、会の開きを大きくするという方法もあります。
しかし、会の開きを大きくするのは、大三から会に入るときの動きを繰り返し練習し、ようやくできるようになるものです。
一朝一夕でできるようになるものではありません。
ところが、宇都宮短期大学附属高等学校と信州大学が共同で行った研究では、簡単な方法で、しかも即座に会の開きを大きくすることに成功しています。
その方法とは、
- 右手をぐっとひねる
という簡単な方法です。
たったそれだけのことですが、研究では即座に的中率を上げることに成功しています。
宇都宮短期大学附属高等学校の広瀬公雄氏と、信州大学の細谷聡氏はその理由として
「弦を支える右手が安定したことで、左手が押し込みやすくなったからではないか」
と考えています。
つまり
「右手をぐっとひねることで会が広く取れるようになり、離れの際に矢にかかる力が増した。それだけ矢のスピードが上がり、的中率も向上した。」
ということです。
1日程度の猶予は必要
前述した方法は、いずれも即座に的中率を上げることができる方法です。
しかし、即座に的中率を上げることができると言っても、多少の調整は必要になります。
例えば狙いの位置を変更するにしても、どの程度動かせばどの程度的に近づくのか、実際にやってみなければ分かりません。
強く右手をひねるにしても、それが原因となり離れの際にひっかかりが生じる可能性もあります。
そのため、いくらすぐに効果が出るといっても、いきなり試合当日に上記の方法を試みることは、非常にリスクが高いと言えます。
せめて1日以上は猶予を設けて、調整を行なった上で試すようにしましょう。
大会ではしっかりとコンディションを整えておくことが大切です。
コンディションを整えるにはこちらをご覧ください。
まとめ
上記のように、的中率を上げるためにできることは、フォーム調整以外にもいくつもあります。
しかし効果があるからといって、これらの方法で全てを解決しようとするのは、避けたほうが無難です。
例えば、狙いの調整などは綺麗なフォームが出来上がった上で行わなければ、間違ったフォームに合わせた狙いになってしまいます。
そうなると、綺麗なフォームを目指して調整した時に「フォームは綺麗になったのに、むしろ以前より的中率が落ちた」と感じて、間違ったフォームに逆戻りしてしまう可能性もあります。
耳が痛くなるくらい言われているかもしれませんが、的中率アップのためには、やはりフォーム調整が効果的です。
常に同じフォームで引くことができれば、コンスタントに的に中てることができますし、なかなか当たらないと思った時も、どこに問題があるのか見つけやすくなります。
今回紹介した方法は
- 「試合が近いのに的に当たらない」そんな時にだけ使う
ようにし、まだ時間があるのであれば、基本であるフォーム修正で対応するようにしましょう。
弓道の正しいフォームを学ぶには、その知識が必要です。
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