弓道で猿腕は有利なのか?意外と知らないメリットとデメリットを紹介

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【そもそも猿腕とは何か】

弓道で有利ってホント?「猿腕」を持つ人について

ごく稀に「猿腕(さるうで)」と呼ばれる特殊な腕を持つ方がいます。

 

ざっくり説明すると、
肘の関節が「異常なほどよく曲がる」方の腕を猿腕といいます。

 

同じ猿腕でも程度に違いはありますが、アナタも一度は「肘が逆側に曲がる人」を見たことがあるのでは?

 

体の正面に向けて腕を真っすぐ伸ばしたとき、普通の人の腕は肩と拳まで直線状に伸びています。

 

ところが猿腕の方が体の正面に向けて腕を伸ばすと、肘が外側にカクっと曲がってしまうのです。

 

生まれ持った骨格の違いから女性のほうが猿腕になりやすく、程度を無視すれば日本人女性の8割が猿腕の素養を持っているという説もあります。

 

しかし完全な猿腕は500人に1人の割合という説もあり、いずれにしても全体で見れば珍しい体質であるといえるでしょう。

 

遺伝的に猿腕を持つ方もいれば、成長過程で骨が歪んで猿腕になる方もいます。

 

猿腕は健康的に害のある体質ではありませんが、見栄えが悪いということで矯正したがる方も多いようです。

 

 

【猿腕は弓道に有利?】

 

一般的にあまり歓迎される体質とは言い難い猿腕。

 

しかし弓道の世界では、まことしやかに「猿腕は弓道に有利」というウワサが流れています。

 

猿腕を持っていると弓道に有利だという説は、はたして本当なのでしょうか。

 

結論から言えば、猿腕は弓士にとって有利にも不利にもなります。

 

たしかにメリットもあるのですが、猿腕で弓道を行うことのデメリットの多さも無視はできないのです。

 

猿腕のメリット

メリットとしては、

  • 正常な腕に比べて矢束が長くなりやすい

ということが挙げられます。

 

ひとくちに猿腕といっても程度があるので全てがそうだとは言い切れませんが、猿腕を持った一流の弓士がいることも事実です。

 

 

猿腕のデメリット

しかしデメリットとして、

  • 「腕が歪んでいるために弦が腕を払いやすい」
  • 「弓に弓手の力が伝わりにくい」
  • 「普通の腕とは押す感覚が違うため上達が遅れやすい」

といった要素もあるのが猿腕です。

 

特に初心者のうちは、弦が腕を払いやすいというデメリットに苦戦することと思います。

 

腕を払う原因と対策方法はこちらをご覧ください。

 

 

猿腕の角度がきついほど怪我をするリスクは高く、この痛みに耐えかねて弓道を辞めてしまう猿腕の弓士もいると言います。

 

弓道でのケガを防ぐには原因を知っておくことが大切です。

 

こちらをご覧ください。

 

 

慣れれば有利に働く要素もありますが、猿腕にはデメリットが多いということもきちんと理解しておく必要があるでしょう。

 

生まれつきの骨格であれば治すのは難しいところですが、生活習慣などでついた後天的な猿腕なら矯正できる場合もあります。

 

有利な点と不利な点を比較して、自分の判断で矯正を試みるのもひとつの手ではないでしょうか。

 

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