弓道で見直すべき基本の動作とは?

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弓道が上達しない原因を知っていますか?

弓道の上達に「客観視」が大事なワケとは

ちゃんと練習しているはずなのに、なかなか的中率が上がらない…

というのは、弓道に携わる者なら誰でも一度は抱えたことのある悩みでしょう。

 

練習を積み重ねることが重要なのは言うまでもないことですが、しかし盲目的に今まで通りの練習を続けるというのも考えものです。

 

人一倍練習しているのに結果が出ないということは、かならず何らかの「原因」があるはずだからです。

 

そもそもアナタは、自分が上達しない「原因」について、考えたことはありますか?

 

原因を「練習不足」に押し付けて、何も考えずに漫然と工夫の無い練習ばかりしていては、非効率的です。

 

  • 練習とは「上達しない原因を潰すこと」

だと考えてください。

 

そして上達しない原因を潰すためには、その

  • 「原因を突き止める」ことが最初にステップ

になります。

 

弓道家としてひとつ上のステップに昇りたいなら、まずは自分の上達を阻んでいる原因と恐れずに向き合いましょう。

 

自分のフォームを「客観視」してみよう

弓道が上達しない原因は、人によって異なります。

 

  • 足踏みがずれている人
  • 姿勢が歪んでいる人
  • 射法八節に間違いのある人

生まれ持った体格や指導者の教え方など、様々な要素が絡み合って、弓道を上達させずらくする原因となってしまいます。

 

ただし、それは必ずしも悪いことではありません。

 

最初は下手なのは誰でも同じですし、上達を阻む原因を潰すことで、弓士としてより成長できるからです。

 

上達を阻む原因を突き止めるために試行錯誤した経験は、今後の弓道人生の中で大きな宝物になるでしょう。

 

では肝心の「原因」はどのようにして突き止めればよいのでしょうか。

 

方法は様々ですが、ポイントになってくるのは「客観視」という考え方です。

 

上手い人と自分の間にある違いに気づく

弓道初心者は、どうしても「自分視点」で射形を考えてしまいます。

 

しかし自分視点で弓道を行うと、どうしても「自分から見れば綺麗な射形」なのに、「周囲から見ると変な射形」になってしまうというイメージのズレが生じがちです。

 

  • 自分はまっすぐに構えているつもりなのに「角度がおかしい」

等と指摘された経験はありませんか?

 

あれは要するに、

  • 自分が思い描いている姿勢と実際の姿勢がズレている

ということなのです。

 

常に周囲からどう見えているか、独りよがりになってはいないかということを、確認しながら練習を行いましょう。

 

弓を持つときには必ず「客観視」を行うことで、上手い人と自分の間にある違いに気付きやすくなります。

 

その「違い」こそが、上達を阻む原因になっていることも少なくないのです。

 

 

見直すべき3つのポイントとは

自分の射形を客観視するにあたって、見直すべき項目はいくつもあります。

 

人によって見直すべきポイントは異なるものですが、今回は「特に見直すべきポイント」を3つに分けてご紹介しておきます。

 

直すべき点が多すぎてどこから手を付けるべきか解らないという方は、まずこの3つを参考にしてみてください。

 

@足踏みのズレ

初心者に多いのが

  • 「足踏みのズレ」

です。

 

覚えたての射法八節を守ろうとするあまり、足元が疎かになっている学生を散見します。

 

上級者なら皆しっていることですが、雑な足踏みのままでは的中率を上げることはできません。

 

自分では真っ直ぐに向けているつもりでも、足の向きが変にズレている場合があります。

 

足の向きがズレていると、それを調整するため無意識に腰の向きがズレてしまいます。

 

また、片足だけに体重がかかってしまい、全身がやや傾いてしまうことも珍しくありません。

 

「足踏みがズレている」とだけ聞くと大したことは無いように聞こえますが、実際のところ足踏みのズレは

  • 「腰の向きのズレ」
  • 「全身の傾き」

に直結しているわけです。

 

腰を変な方向に回転させて、体を斜めに傾かせた状態で的に当てることができる人間なんて、上級者を探してもそうはいないでしょう。

 

つまり、足踏みのズレは自分で勝手に弓道の難易度を上げていることに他ならないのです。

 

A引き分けの方向

客観視することで違いが分かりやすいのが

  • 「引き分けの方向」

です。

 

矢に沿って真っすぐに引く…というシンプルな動作のはずなのに、これが口で言うのとは比べ物にならないほど難しい。

 

引き分けをマスターすることが、弓道の上達に大きく役立つことは間違いありません。

 

引き分けが下手な人を見ると、「体に引き付けている」人が多いことに気付きます。

 

自分の体に引き付けようとすると、引きが小さくなってしまい、矢束いっぱいに引くことができなくなってしまいます。

 

上級者は弓を「引く」のではなく、綺麗な形で「推し開いて」います。

 

自分の射形を動画に撮って確認しても構いませんので、まずはこの違いを理解できるようにしましょう。

 

 

B指の力の使い方

弓道は全身くまなく使うスポーツなので、どうしても「指先」などの細かい部分への意識が疎かになりがちです。

 

しかし、初心者が思っている以上に

  • 指先の力の使い方は的中率に大きく関係

してきます。

 

練習のとき、試しに右手の小指をいつもより少し強めに握ってみてください。

 

ギュッと握るのではなく、少し強めに握るというイメージを持つ程度で構いません。

 

人によっては、たったこれだけの違いで的中率に大きな開きが出る方もいます。

 

綺麗に構えたはいいものの、右手を何度も握ったりズラしたりして、落ち着かない方を見たことはありませんか?

 

あれは指先への意識が低かったために、取懸けで力んでしまっているからです。

 

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