必ず知っておきたい弦を長持ちさせる3つのお手入れの方法とは?

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弦を長持ちさせよう

お気に入りの弦を長く使う!弦のお手入れ方法をご紹介

弓道の稽古に欠かせない弦。

 

消耗品なので数カ月に1度弦は切れてしまいますが、使い慣れた弦や、矢を丁度良く番えられる弦が切れてしまったときは、とても残念な気持ちになりますよね。
また、弦は購入するのに1本数百円から数千円するため、頻繁に切れてしまうと出費面としても辛いところです。

 

そこで今回は、お気に入りの弦を長持ちさせるためのポイント3つをご紹介していきます。

 

弦を長持ちさせる方法@:射形を整える

弦を長持ちさせるためには、まず射形を見直してみましょう。

 

基本的に弦が切れるのは離れのとき。

 

  • 離れの瞬間に押手がつっぱっていたり
  • 手の内がつぶれていたり
  • 勝手が戻ったり
  • びっくり離れだったり

すると、本来矢に沿ってまっすぐにかかるはずの力が、捻じれたりずれたりして、その衝撃で弦が切れやすくなります。

 

初心者のうちは衝撃に強く安価な合成弦を使って稽古して、徐々に射形が整って離れが綺麗になってきたら、次第に麻等の弦にも挑戦していきましょう。

 

離れのときに押手と勝手に大きなクセがなく、弦音が綺麗でキレが出てきたら、合成弦を卒業しても良い頃かもしれませんね。

 

 

弦を長持ちさせる方法A:稽古前にわらじで擦る

弦を長持ちさせる方法として、

  • 松ヤニ(くすね)を溶かして弦に塗り、わらじ(まぐすね)で擦る方法

があります。

 

これは、麻弦の間に染み込んでいる松脂を、摩擦熱でより浸透させることで、弦の強化を図るものです。

 

そのため、松脂が染み込んでいない合成弦にはあまり効果がありませんが、麻弦をお使いの方は試してみてください。

 

わらじを持っていない方は、切れた弦を保管しておいて編んで手作りしてみましょう。

 

弦をわらじで擦ることは弦の強化だけでなく、弦の艶が増したり毛羽立ちが整えられたりして、綺麗に見える効果があります。

 

きちんと手入れした綺麗な弦は一層愛着も湧きますし、昇段審査では、道具の手入れが行き届いているかも見られていることがあるので、ぜひ実践してみてくださいね。

 

 

弦を長持ちさせる方法B:弓と擦れる部分を補強する

弦を長持ちさせる方法として、上関板等、

  • 弦と弓が擦れやすいところをあらかじめ補強しておく方法

があります。

 

補強方法は、弓と弦が擦れるところに中仕掛を作るような要領で行います。

 

しかしあくまで補助なので、

  • まずは擦れにくいような弦の張り方・引き方をすることが第一

です。

 

余談ですが、弦は中仕掛のところから切れた場合は弦の寿命と言えますが、

  • 切れた場所が中仕掛でない場合は寿命以外の原因

も考えられます。

 

弦の切れやすさに射形が関係するのはもちろんですが、日の輪のすぐ下で切れた場合は弦輪が小さすぎたり、月の輪のすぐ上で切れた場合は弦を張るときに弦を巻き過ぎたりしていることが考えられます。

 

そのため、中仕掛で弦が切れるようになったら、射形や道具の扱いがかなり出来てきたものとして、自信を持って良いでしょう。

 

離れたときに真ん中から弦が切れ、かつ的中したときの切れた弦は「安産弦」と呼ばれ、昔から安産のお守りとされてきました。

 

射形も整っているだけでなく、道具の扱いも丁寧だからこそ出来る安産弦は、弓道で大事とされる、自分を素直に見つめ周囲を大事にする心の証なのかもしれないですね。

 

 

いつかは切れる弦でも大切に育てましょう

いつかは必ず切れてしまうけれど、射に不可欠な弦。

 

お手入れは少し手間ではありますが、的中も安定したり、綺麗に見えたり。

 

手間がかかる分、しっかりと自分にかえってきますし、自分の心の現れでもあります。

 

自分好みの弦を育てる感覚で、毎日お手入れして行きたいですね。

 

 

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