アーチェリーの弓にも種類がある!特徴や構造について

おすすめの弓道・アーチェリー教材

【アーチェリーの弓には大きく分けて3種類ある!】

アーチェリーの弓にも種類がある!特徴や構造について

アーチェリーの面白いところは、同じ「アーチェリー」という競技の中に、様々なルールの違いがあることです。

 

日本古来の「弓道」のルールは基本的に一定ですが、アーチェリーには

  • 「インドアアーチェリー」
  • 「フィールドアーチェリー」
  • 「オリンピックラウンド」

など、様々な競技形態が存在するのです。

 

競技によってルールも道具も異なるため、ひとくちに「アーチェリー」と言っても、ルールによっては短距離走とトレイルランニングくらいの違いがあることを、理解しておく必要があります。

 

そのため、アーチェリーでは競技内容によって、使用する弓の種類を変えるのが一般的です。

 

現在公式に利用されている弓は3種類で、それぞれ

  • 「リカーブボウ」
  • 「コンパウンドボウ」
  • 「ベアボウ」

と呼ばれています。

 

今回はアーチェリーに用いられる、3種類の弓の特徴について詳しく解説していきましょう。

 

 

【1.リカーブボウ】

リカーブボウは、主に

  • オリンピック競技に用いられる弓

です。

 

リム本体のカーブに対して両端が逆向きに反っているため、「recurve(リカーブ)」という名前がついています。

 

現在、日本国内でアーチェリー競技を行っている競技者のほとんどが、リカーブボウを使っています。

 

実は世界的に主流なのはコンパウンドボウなのですが、日本ではアーチェリーといえば「オリンピックラウンド」ルールなので、公式試合で使用できるリカーブボウのほうが、国内では普及しやすかったのです。

 

リカーブボウは、弓本体にサイトやスタビライザーといった、補助器具を装備して使用できるのが特徴です。

 

アクセサリーの使用で、的中率をグンと上げることができるため、原始的な弓とは比べ物にならないほど、正確に矢を射ることができます。

 

また、リカーブボウにも「ワンピースボウ」と「テイクダウンボウ」の2種類があります。

 

  • ワンピースボウはハンドルとリムが一体になっているタイプ
  • ハンドルとリムが別部品になっているのがテイクダウンボウ

と呼ばれます。

 

現在はテイクダウンボウの方が主流となっていますが、これは性能差ではなく「運搬に便利だから」という単純な理由によるものです。

 

アーチェリーリカーブボウを購入するならこちら

 

【2.コンパウンドボウ】

コンパウンドボウは、

  • 世界的に最も普及しているアーチェリー用の弓

です。

 

1966年に開発されてから急速に広まり、近年では日本でもコンパウンドボウを使用した競技者が増えてきています。

 

非常に複雑な見た目をしていることからも分かる通り、コンパウンドボウは力学を応用した近代的な弓です。

 

弓本体に滑車やケーブルが仕込まれており、てこの原理を力学的に利用して、効率よく弓を引くことを可能にしています。

 

リカーブボウよりも強い力で引く必要がありますが、滑車の働きのおかげでリカーブボウの半分程度の力でホールドできるため、照準を合わせるときのブレが生じにくいのがコンパウンドボウの特徴です。

 

また、リカーブボウよりも初速が速いことも相まって、従来の弓に比べて高い命中精度を誇っています。

 

さらにコンパウンドボウには、命中精度を向上させるためのアクセサリーを使用することが認められています。

 

スタビライザーやスコープを上手く使いこなすことが、アーチェリーで勝率を上げるためには欠かせません。

 

アーチェリーコンパウンドボウを購入するならこちら

 

【3.ベアボウ】

ベアボウは、現行の3種類の弓のなかで、最も原始的な形状の弓です。

 

弓本体はリカーブボウと同じなのですが、ベアボウにはスタビライザーやサイトといった補助器具がついていません。

 

つまり、

  • 矢を飛ばすために、最低限の装備しか備えていない洋弓のことをベアボウ

と呼びます。

 

雑多な装備品が無い分軽くて持ち運びやすいため、ベアボウは主にフィールド競技で使用されます。

 

日本人には考えにくいことですが、海外では今でもアーチェリーが「狩りの道具」として使われることも多く、ベアボウもまた野山で野生動物を狩るハンティングスポーツの道具として用いられています。

 

主にヨーロッパの国々では、今でもベアボウが根強い人気を誇っているようです。

 

日本ではベアボウを使った競技大会そのものが少なく、ベアボウの大会が開かれても、参加者が数名程度ということが珍しくありません。

 

アーチェリーの中でも、特に国内愛好家の少ないジャンルですが、道具の力に頼らず己の技術のみで点数を上げるという考え方は、日本古来の「弓道」にも通ずるところがありますね。

 


アーチェリー上達革命〜試合でも良い点数を打てるようになる効率的練習法〜【元・慶應義塾大学 洋弓部監督 佐藤達也 監修】DVD2枚組

アーチェリー用品を購入するならこちらがおすすめ